このように、よくわからないまま処置されてしまったケースをよく耳にします。
当院では、治療を始める前に内容をよく理解し、納得してもらえるよう、患者さまには丁寧な説明を心掛けております。
1.お口の中の現状と治療方法
お口の中の写真を撮影し、歯茎の状態を検査していきます。その後、必要に応じてレントゲンとCT撮影を行います。
それぞれの虫歯や歯茎の状態、歯並び、検査の数値、そしてレントゲンなどの情報をもとに、Dr.が最適な治療方法をご提案いたします。
患者さんにお写真を見ていただきながら、虫歯の大きさや数、歯茎の現状、お口の中の全体を診て、治療の内容とあわせて丁寧に詳しく説明していきます。
2.むし歯の治療の前に、歯石取りや腫れを抑えるといった歯のお掃除がなぜ必要なのか?
歯に詰め物や被せ物をするときに、歯に汚れや歯石がついていると、精度の高い詰め物や被せものをすることが難しくなります。
また歯茎の腫れは歯周病による充血です。白い詰め物をしようとしたとき、詰め物に血が混じってしまうため、きれいな仕上がりにはなりません。
したがって、いろいろな治療を高い精度で行うためには、まずは歯の表面をきれいにして歯石を取り、歯茎の炎症を抑え、引き締まったいい歯茎にする必要があるのです。
3.なぜ予防のメンテナンスによって、歯が長持ちするのか?
日本人の8割以上が現在歯周病と言われています。その原因は、歯石やプラークと言われる汚れが歯に付着しているからです。
この歯周病の厄介なところは、痛みが無いまま、骨を溶かしていってしまうところです。
そのため、すぐに歯を抜かないとならない状態にまで悪化してしまっていたり、気づいたら歯がぐらぐらで抜けてしまう、なんてこともあります。
そこで大事なのが歯周病の予防です。歯周病の原因となる歯周病菌を増やさないよう、定期的なメンテナンスによって、歯の表面はもちろんお口の中全体を清潔に保ちます。歯周病を予防することで歯は長持ちするのです。
4.むし歯治療の詰め物や被せ物の種類と、その長所と短所
多くの方は、虫歯を治療した経験があるのではないでしょうか。
その時、詰め物や被せ物の説明を受けないまま、気付いたら銀色の詰め物や被せ物が入っていた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
きちんと説明されていたなら、いろいろな種類の詰め物や被せ物から希望のものが選べたはずです。
詰め物や被せ物の材質、治療方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
当院では、それらを丁寧に説明させていただいた上で、患者さまのご希望を伺っております。どんな疑問にもお答えしますので、気になることがありましたら何でもおっしゃってください。
5.歯がなくなってしまったところにはどんな治療方法があるだろうか?
「自分にはどんな治療方法が適しているだろう?」
歯を失ってしまったとき、まず、どんな治療方法があるのかわからない方は多いと思います。
どうしても痛くてはめられず、今まで使っていた入れ歯が使えなくなる、といった歯の失い方もあるかもしれません。
歯を補うための最適な治療方法を決めるには、患者さまの骨の状態や上下のかみ合わせの関係、歯周病の進行状況、全身疾患(心疾患、糖尿病、骨粗しょう症など)などを考慮する必要があります。
全身の状態から総合的に判断し、説明用画像ソフトや説明用模型で分かりやすく説明したうえで、患者さまのご要望をお伺いしていきます。患者さまにとってベストな治療方法を、一緒に考えてまいりましょう。