皆さんは歯磨きの時にはどんなグッズを使っていますか?おそらく歯ブラシのみと答える方が多いのではないでしょうか。歯ブラシは歯磨きをするのには欠かせない道具です。ですが、実はこれだけでは歯の汚れを取り切ることはできない、すなわち、虫歯や歯周病を予防するのには不十分なのです。
歯ブラシのみのブラッシングの実態
日本人はよく磨いているけど歯を悪くする人が多い
世界的に見ても、日本人は、毎日磨く人が95%、1日に2回磨く人は70%以上という研究データがあるように、しっかりと歯磨きをしている人が多いですが、虫歯や歯周病になる人が後をたちません。
歯ブラシのみで落とせる汚れは全体のわずか約6割
歯ブラシというのは、歯の表面の汚れを落とすことには長けていますが、歯と歯の間といった細かい部分には届きません。実際、普通に歯ブラシをした後どのくらい汚れが取れているかを調べると、約6割程度だという報告があります。
そして残った4割程度の汚れが徐々に蓄積し、虫歯や歯周病を起こす原因となってしまうのです。
歯ブラシと併せて使用をおすすめするデンタルケアグッズ
歯ブラシと一緒に併せて使うことで汚れの除去率を大幅にアップしてくれるのは、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシといったデンタルケアグッズです。
デンタルフロス
デンタルフロスは糸ようじとも呼ばれているもので、糸状の清掃器具です。歯と歯の間に通すことで、効果的に汚れを取り除くことができます。デンタルフロスを毎日の歯磨きにプラスすることで汚れの除去率が9割にまで高められると言われています。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、針金の周囲にブラシが放射状についているもので、歯と歯の間の汚れを効率よく取り除くことができます。デンタルフロスが歯と歯の接触面を主に掃除するのに対し、こちらは歯茎が下がって歯と歯の間できた隙間の部分を清掃するのに使用します。隙間の大きさに合ったサイズの歯間ブラシを使用することで、より効率的に汚れを落とすことができます。
タフトブラシ
こちらは、歯ブラシの植毛部分が歯1本分だけついているもので、毛束が小さいので普通の歯ブラシでは届きにくい奥歯の後ろの面、歯並びが重なっていて届きにくい部分にもしっかり毛先を当てて磨くことができます。
このように、歯ブラシでは落としきれない汚れも、デンタルケアグッズを併用することで、より磨き残しを出さないようにできるので、虫歯や歯周病の予防効果が大幅に高まります。ぜひ、ご自分に合うものを毎日のお手入れに取り入れてみてください。